

る企業でも27.3%がこれを指摘している。逆に「数の確保も困難」との企業は売上が15%以上伸びている企業ですら21.9%の指摘があり、企業業績の好・不調と人材確保の状況との関係はほとんど関係ないのである。むしろ他の要因が作用しているのである。 図表3-13は人材確保状況別に先の貴社の魅力についての回答をクロス集計したものである。「良い人材が採れている企業」は「知名度がある」(44.4%)、「職場環境がよい」(40.5%)、「完全週休2日制」(44.4%)、「給与がよい」(23.0%)、「人材育成に熱心である」(36.5%)、「技術革新や研究開発に力を入れている」(27.0%)などを指摘する企業が多くなっている。ところが、「数の確保も困難」とか「全く採用できない」といった企業は「昇進・昇格の機会が多い」(22.2%)、「技能やキャリアが身につく」(34.7%)といった指摘率が高く、昇進・昇格やキャリア形成に自社の魅力があると考えている企業の割合が高いのである。 このように、知名度、労働環境・条件、人材育成、技術革新・研究開発などに力を入れている企業の方が良い人材を引きつけているようである。
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